エレキギターやエレアコを買ったら必需品ともいえるのがギターケーブル(またはシールドとも言う)です。
アンプから音を出すには必ず必要となり、サウンドも意外と違くなるためギタリストにとっては音作りをする上で試行錯誤するアイテムの一つでもあります。
今回は初めてギターケーブルの購入を検討したときどのように選んだらいいかや、他のギターケーブルってどうなんだろう?と思っている方へ解説をしていきます!
プラグの形を確認しよう
ギターケーブルのプラグは「I型」と「L型」に分かれます。
これを選ぶポイントはギターのジャックとの相性やエフェクターやアンプのジャックの向きから判断していきます。
I型
プラグがストレートなタイプで、基本的にはどのタイプのジャックにも入ります。
ストラトキャスターの船形のジャックプレートや、テレキャスターに多い、窪んだ特殊なジャックプレートに使用します。
ここで注意する点が一つあります。
レスポールや、テレキャスターのジャックはギターの側面に付いています。
ここにI型のプラグを差したまま座ると床にプラグが干渉して、プラグの付け根が断線する恐れがあります。
この場合はL型のプラグを使うのですが、テレキャスターの特殊なジャックプレートの場合はL型のプラグが入らないことが多いです。
このようにI型のプラグを使う場合はどこかに干渉しないか注意して取り扱いましょう。
L型
プラグがL字に曲がっているので、プラグの付け根へのダメージがダメージが行きいにくいことや、L字型になっていることで、省スペース効果があるため、エフェクターどうしを繋ぐことに最適です。
先ほど説明したストラトキャスターやテレキャスターの特殊なタイプのジャックでなければギター側のジャックにはL型を挿すといいでしょう。
このL型ですが、ギターケーブルの両端がL型のタイプは種類が少ないです。片方はI型であることが多いので、これも選ぶ際には注意が必要です。
とはいえ、どちらもL型にしたいというケースはかなり稀だと思います。
あまり気にしなくていいと言えます。
最適な長さはどれ?
ギターケーブルの長さは1m、1.5m、3m、5m、7m、10mというのが一般的で、どのメーカーでもこの長さで手に入れることができます。
ちなみに15㎝や30㎝のケーブルは「パッチケーブル」といって、エフェクターどうしを繋ぐことに適したものになっています。
プラグも両端がL型になっているものが多いです。
話を戻しまして、どの長さを買えばいいの?というところが悩みどころですよね。
・ギターアンプに直挿しする人は…
3m~5m
・エフェクターを使う人は…
3m×2もしくは3mと5m
目安はこんな感じです。
上記の長さがあればライブハウスやスタジオ練習、レコーディングでも十分に対応できます。
また、家で練習するのに使う場合でも最低3mはあると、ギターを持ったまま動きやすく、不用意にギターアンプからプラグが抜けてしまうこともないです。
ここでの目安から、ステージ上で縦横無尽に動きたい!という方は5mを7mにしてみたり、3mを2本準備するのではなく、5mを2本準備するというようにしてみてください。
私はエフェクターを使用するので、3mと5mを準備します。
私の場合、ギターからエフェクターまでが5m、エフェクターからギターアンプまでを3mにしています。
ステージをある程度動けるようにギターからエフェクターまでを5mにしているんです!
ギターケーブルの長さに対する注意!
ギターケーブルは長ければ長いほど、取り回しがわるくなり、注意しないと断線してしまいます。
逆に短すぎるとプラグがギターアンプから抜けてしまうという思わぬ事故が起きる可能性があります。
電源が入ったままのギターアンプからプラグが抜けるのは故障に繋がるので避けるよう努力する必要があります。
また、長ければそれだけ音質は劣化していきます。
あまり、気にならないかもしれない部分ではありますが、音瘦せが気になる方や、レコーディングでなるべくいい音にしたいというこだわり派の方は注意です。
私は先ほど説明した長さの目安で足りているので、3mと5mを愛用しています!
ケーブルの取り扱いについて
八の字巻きを覚えよう!
ギターケーブルを巻くときにケーブルが絡まず、巻き癖が付かない巻きたかたがあります。
それが八の字巻きです!
難しくないのでマスターしましょう!
とても分かりやすい動画のリンクをご紹介します。
ケーブルを取り扱う上では必須なので参考にしてみてください!
ぎターケーブル以外でも便利な巻き方なので、覚えておくと便利!
ケーブルバンドがオススメ!
ケーブルを携帯するときや収納するときには、ケーブルバンドを使う収納したバッグなどの中でぐちゃぐちゃにならずに済みます。
マジックテープのものであれば取り扱いも簡単でオススメです!
定番のギターケーブル CANARE(カナレ)
カナレはギターケーブルはもちろんのこと、他の音楽用のケーブルにおいても定番のメーカーです。
ギターケーブルはバランスの良い音でケーブル自体もある程度柔軟で取り回しが良いです。
お値段も購入しやすいので、迷ったらカナレで間違いありません。
アメリカの老舗メーカー BELDEN(ベルデン)
ベルデンは世界で愛されている定番のメーカーです。
CANAREと同様にバランスがいい音という印象ですが、こちらはすこし中音域が強い感じがします。
そのため、音抜けが良いケーブルです。
お値段は少し高めですが、バンドサウンドが埋もれがちだとお悩みであれば、試してみる価値アリです。
高級ケーブルの代名詞 MONSTER CABLE
モンスターケーブルは金メッキのプラグ、太めのケーブルといかにも高級感が漂う見た目をしています。
お値段も他のメーカーよりも高めですが、ケーブルは丈夫で断線しにくく、レンジが広く太い音がでることから多くのロックギタリストが愛用するケーブルでもあります。
様々なラインナップがあるのですが、エレキギターなら「ROCK」というモデルを選べば間違いないでしょう。
保証も手厚く長く使えるケーブルです。
プロの技術集団が作り上げたケーブル CAJ
CAJはカスタムオーディオジャパンの略で、CAE(カスタムオーディオエレクトロニクス)が「日本でもプロの技術のノウハウを知ってほしい」ということで日本で立ち上げたメーカーです。
このギターケーブルの特徴は、音はカナレに似ていますがこちらの方がしっとりとした音で、アコースティックギターにも最適です。
エレキギターにおいては、サウンドがとてもストレートであるため、ギターや機材本来の音を感じれるケーブルです。
ケーブル自体も程よい柔軟性でよっぽど雑に扱わなければ断線などのトラブルは起きないでしょう。
ピュアなサウンドの追求 Ex-pro
多くのミュージシャンから厚い信頼を得ているEx-pro。
直系8φの極太ケーブルでサウンドをそのまま伝えることを売りにした「FAシリーズ」や、線間容量での高域の減少が少ない「FLシリーズ」といった、こだわりを持ったシリーズを展開しています。
また、ケーブル1mきざみでケーブルを選ぶことができるため、4mや6mのケーブルだって選ぶことができます。
FAシリーズは歪みの成分もしっかり伝えるので、ロックバンドに最適であり、FLシリーズはケーブルの中で一番「ハイ落ちしない」ケーブルです。
ギターのクリーンサウンドを多く使うギタリストに向いています。
どのケーブルを選んでも音は本当に自然でして、CAJと近い印象なのですが、ピュアなサウンドを追求するのであればEx-proはとてもいいのではないでしょうか!
プロの現場を追求した品質と製品 FREE THE TONE
プロがステージや音響の場面で使用することを考えてエフェクターやケーブルを展開するメーカー、それがフリーザトーンです。
ギターケーブルはしなやかで、ジャックは抜けにくく、断線しにくいです。
サウンドもとても自然かつ、音痩せが少ないケーブルでどんな機材にもマッチします。
プラグにフリーザトーンの波線が入っていて、抜き差しがしやすいのもプレイヤー目線で作られているポイントです。
国産オーディオケーブルメーカーが立ち上げたブランド NEO
NEOは国産オーディオケーブルメーカーである「オヤイデ電気」が楽器用に立ち上げたブランドです。
オーディオが好きな方ならオヤイデ電気という名前はとても有名だと思います。
そんなオーディオケーブルメーカーが楽器用に作ったケーブルですので、音が悪いワケがありません!
ケーブルの表面をギザギザにして、設置面積を減らすことによりタッチノイズを減らすことを考慮して作られた「FORCE‘77G」や、NEOのブランド立ち上げ前から多くのミュージシャンに支持されていたケーブルを使った「QAC-222G」、ギターサウンドのおいしいところを追求したという「G-SPOT CABLE」がラインナップされています。
FORCE‘77Gは大人なサウンドでクリーンが得意なケーブルです。
ジャズやクリーンサウンドメインの音作り、他の機材に使用するケーブルとしても相性がよく使いやすいケーブルです。
QAC-222Gは太い音が特徴で、ハムバッカーとの相性がいいです。
歪をメインにハードなサウンドを求めるのであればこのケーブルはとてもオススメです。
G-SPOT CABLEは非常に歯切れのよいサウンドで、シングルコイルのジャキジャキしたサウンドを出したいならこのケーブルが一役買ってくれます。
NEOで一番売れているケーブルでもあります。
ひと手間かけることにこだわりを持つメーカー KAMINARI
KAMINARI(カミナリ)は最近とても人気のメーカーで、楽器の良さを十分に活かしたギターやベース、ケーブルなどを作っているメーカーです。
ケーブルの音はギターとアンプが本来持つサウンドを十分に表現すること得意としています。
シングルコイルでのサウンドメイクを考慮して作られたのですが、ハムバッカーにおいても音抜けのよいハムバッカーのポテンシャルを活かすケーブルになったとのことです。
日本の人気アーティストも使用している信頼あるメーカーです。
まとめ
私がオススメするギターケーブルを紹介してみました。
最近はとてもナチュラルなサウンドを作る傾向にあり、音痩せやノイズを減らすことを得意としたケーブルが多いのが印象です。
その中でも、モンスターケーブルやNEOなどは音を太くしたい、音抜けを良くしたいといったところをチューニングしている感じがします。
しかし、ケーブルというものはギターやアンプやエフェクターと違い、そこまで音の違いに影響するものではありません。
こればかりは経験を積んで自分の耳で好みを見つけていくことになるので、最初はCANAREやBELDEN、CAJなんかを使っていただければ間違いないかと思います。
特にCANAREはスタンダードな音といわれているくらいなので、基準を知るには最適です。
先ほども言いましたが、迷ったらCANAREでいいでしょう!
最後に
今回はギターケーブルの選び方から取り扱い方法、オススメのギターケーブルを紹介しました。
先ほど、まとめでも言いましたがギターケーブルは好みの部分が最終的には大きくなるものです。
そんな紹介した私も未だにアレコレと試しています(ただの機材好きなのですが…)。
しかし、ギターケーブルにも拘ってみると、自分のギターや機材の音について新発見があるかもしれませんよ!
ぜひ、検討してみてください!
皆様の素敵なギターライフを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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