【初心者向け】歪みエフェクターを選ぶときのポイントを解説!種類やその使い分けも教えます!

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ギターを買ってしばらく練習し、慣れてきたころに欲しくなる機材、そう、エフェクターです。

そのエフェクターの中でも最もポピュラーなものといっても過言ではないのが歪み(”ゆがみ”ではありません、”ひずみ”と読みます)を作るエフェクターです。

しかし、この歪みエフェクターはネットで検索するとすごくたくさんの種類があり、初めて購入する際には根気よく調べるないと自分が求めるものがなにか分からない、なんてことになってしまいます。

身の回りにエフェクターに詳しい人や楽器屋さんがある方であれば聞いてしまうのが手っ取り早いかもしれませんが、なかなかそんな方ばかりですよね。

今回は歪みの種類、そしてどんなシチュエーションやジャンルで使うかなど、この記事を読んだだけで歪みエフェクターとはなんなのか、ある程度わかるように解説していきます!

歪みの種類を覚えよう!

ほしのうみ
ほしのうみ

歪みは大きく分けて3つに分類されます!

詳しく見ていきましょう!

オーバードライブ

ローゲイン(歪みが弱い)ものからある程度強い歪みまであります。

音のニュアンスとしては、ギター本来の音の芯は残っているけど、歪んでいるといった音です。
ブルースやポップス、ギターロックがメインジャンルになります。

使い方によってはハードロックやメタルにも使われるので、みんなが大好きな最もポピュラーな歪みといえるでしょう!

ローゲインというのはほとんどほぼクリーンなものからクランチサウンド(少し歪んでいる音)なものを得意とするものですが、これは主にブースターとして使われることが多いです。

ブースター:ブースターとは音量や歪み量を増やすことを指します。
例えば、ギターソロで目立ちたいと思ったらブースターのエフェクターを踏む、サビやイントロはAメロやBメロよりも少しだけ歪ませたいとおもったらブースターを踏む、といった感じです。
他にもあるんですが、それは後述しますね!

ディストーション

ハイゲイン(強い歪み)を得意としている歪みです。

音はギター本来の音の芯から歪み、非常に勢いのある音になります。

得意ジャンルはグランジ、ハードロック、メタルを中心にギターロックやポップスにも使用できます。

実際にはオーバードライブとディストーションを両方使っている方は多く、曲の雰囲気やフレーズで使い分けていたりします。

因みに英語で「歪み」といえば全て「ディストーション」になります。

まさに歪みそのものという感じですね。

ファズ

非常に強い歪みを作るものから、ノイズといって昔のファミコンのような音やフィードバック(ギターから手を放すとピーピーとなってしまう音)を作るものまであります。

共通していえるのは音が潰れているということです。

「ファズ」というのは”毛羽だった”という意味だそうです。
なるほど、この潰れた感じのチリチリした音は毛羽だった音という感じでしょうか!

ジャンルはシューゲイザー、グランジといった激しい轟音からノイズ的な飛び道具のような要素としての使い方をする場合や、ファンクやギターソロでジューシーなソロプレイのときに使われる歪みです。

このエフェクターには回路に『ゲルマニウム』が使われているものがあります。
これは昔のファズや、高級なファズに使われていて、今はだいたい『シリコン』がメインです。

ゲルマニウムが使われているファズは扱いが少し難しいので、少し注意です!

因みに私はファズが大好きです!(笑)

ギターアンプとの関係性は?歪みエフェクターの選び方!

ほしのうみ
ほしのうみ

歪みの種類はなんとなくお解り頂けたでしょうか?

でも、どう選べばいいんでしょう?

選び方としては、自分のやりたい音楽がなにかというのが大前提になってきます。

メタルをやりたいのにローゲインのオバードライブを選んでは、あの激しい音はどうしても出せません。

じゃあ、ディストーションに絞って購入を検討してみようと思いますよね?

でも、ちょっと待ってください!

ギターはギターアンプがないと音が出ませんよね。

ギターアンプにも色々な音を出せるものがあるんです。

ここが実は大きなポイントで、音作りのやり方にもつながるので複数ある王道パターンで見ていきましょう!

パターン1:歪みをギターアンプで作る場合

『メサブギー』や『ヒュースアンドケトナー』といったメーカーのギターアンプは歪みを作るのが得意で、ロック全般の歪みから、メタルにもいける激しい歪みまで作ることができます。

こういったアンプにはフットスイッチが付いていて、これを踏むことによって歪みを作るチャンネルを変えることができます。

これは歪みはギターアンプがメインという意味です。

これならば歪みエフェクターが要らないのでは?と思うかもしれません。

しかし!オーバードライブで説明したブースターを使う場合というのがあります!

この場合はローゲインのオーバードライブを使うと良いですね!
もしくは「クリーンブースター」という歪まず音量を稼ぐエフェクターを使うという手もありますが、今回は歪みの話なので省きます。

パターン2:歪むギターアンプだけどあまり歪ませない場合

こちらは上で説明したギターアンプの歪みをメインとせず、ギターアンプ自体のセッティングはなるべくクリーンもしくはクランチサウンドにした場合です。

この場合は歪みはエフェクターがメインとなります。

ギターアンプの歪みがメインではないため、自分が好きなエフェクターで歪みを作っていくことになります。

ギターアンプがクランチサウンドである場合は例えローゲインのエフェクターでも歪みは普通よりも若干強くなります。

これは歪みに歪みをたしていることになるからです。

この辺の話はブースターや歪みエフェクターを繋ぐ順番でどう変わってくるかという話になり、ここで話すとややこしくなるので、別の機会で話していきます。

大事なのは、メインの歪みにするオーバードライブやディストーション、場合によってファズも該当しますが、これらのゲイン(歪み量のこと)をどこまで上げるか、ギターアンプのゲインをどのくらいに設定するかを実際に耳で確認しながら作っていくことです。

ギターアンプで少しクランチ気味にしておくと、歪みエフェクターの音にコシがでて太く気持ちいサウンドになりますよ!

パターン3:全く歪まないギターアンプを使用する場合

最後はこのパターンです。

これは「ローランド ジャズコーラス」や「フェンダー ツインリバーブ」などを使う場合はこれです。

ギターアンプが歪むけど、あえて全く歪ませない場合もこれに近いですね。

ギターアンプでクリーンしか作れない場合、これはメインの歪みをエフェクターで作る必要があります。

自分がやりたいジャンルに合わせてメインとなる歪みエフェクターを選んでいきましょう!

ほしのうみ
ほしのうみ

歪みをギターアンプで作るのかエフェクターで作るかで選ぶエフェクターが変わってきますね!

ギターアンプで歪みを作る方がエフェクターは少なくて済みます。
しかし、練習スタジオやライブハウスに歪みをメインにできるギターアンプはマーシャルくらいです。

マーシャルのサウンドで満足できるのであれば問題ないですが、他にも歪みのバリエーションが欲しい場合はいちいち曲に合わせてゲインのツマミをいじるなんてことはしたくないですよね。

歪みのチャンネルが2種類あるようなギターアンプは自分で手に入れなければいけませんので、ハードルは割と高いです。

(ギターアンプは結構お値段が高いのです…)

こうなると初心者さんが手を出しやすいパターンはパターン2かパターン3ということになります。

この場合はメインにする歪みエフェクターやブースターにする歪みエフェクターなど色々試すことができますが、その代わりこだわりが強くなるとエフェクターを購入して出費がかさんだり、たくさんのエフェクターを持ち歩くことになりますので注意しましょう。

(ちなみに私は完全にこれです。もはや病気です(笑))

最初に買っても問題ないオススメのエフェクターをご紹介!

ほしのうみ
ほしのうみ

まずはオーバードライブからです!

オーバードライブの定番をご紹介していきます!

BOSS  SD-1/SD-1W スーパーオーバードライブ

日本が世界に誇るメーカーBOSS(ボス)のロングセラーモデルです。

”スーパー”なんて名前についているととても歪みそうですが、実際にはそんなことがなく、クランチから中間くらいの歪みが得意なオーバードライブエフェクターです。

シングルコイルならばカッティングがとても気持ちよく、ハムバッカーならば程よい歪みが得られます。

また、「技クラフト」というBOSSの改造モデルであるSD-1Wも販売されています。

こちらはお値段が高くなってしまうのですが、回路は職人さんによるはんだ付け(ハンドワイヤード)になっていて、「カスタムモード」というものも搭載されています。

カスタムモードにすると音圧がでて今風なオーバードライブになるので、いろんなジャンルで使えます。

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BOSS BD-2/BD-2W ブルースドライバー

BOSSからもう一種ご紹介します。

ブルースドライバーはブルースと名前がついてますが、日本のロックバンドがこぞって使用しているエフェクターです。

BUMPOFCHICKENの藤原基央(ふじわら もとお)氏が使用していることも大きいのかもしれません。

とにかくミドルが良くでるギターロックにピッタリなサウンドをしています。

ロキノン系のギタリストには御用達のアイテムですね!

これにも技クラフト製があり、これもハンドワイヤードやカスタムモードが搭載されています。

カスタムモードにするとより中音域に粘りがでてギターロックに最適なサウンドになります。

私も大好きなエフェクターで、これを踏んでおけばいい音になるんじゃないかというくらい素晴らしいです!

メインの歪みにしてもよし、他にメインの歪みがある場合はブースターとしても優秀なエフェクターです。

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Ibanez TS9 チューブスクリーマー

こちらも日本がほこるIbanez(アイバニーズ)からチューブスクリーマーをご紹介します。

Ibanezはギターのブランドですが、エフェクターもけっこう有名です。

とくにこのチューブスクリーマーはTS系と呼ばれる一つのカテゴリーを作ってしまうほどの歴史的なエフェクターです。

音はミドルが強くでて、ローとハイはカットされるサウンドです。

歪みもローゲインから中程度の歪みが得意です。

このエフェクターはメインというよりブースターとしての使い方が有名です。

例えば、とても歪むギターアンプに常にスイッチオンして繋いでミドルを稼いでうるさくなりがちな高音を押さえたり、フェンダー系のアンプにつないで音を太くしたりと音を良くする魔法のエフェクターみたいになっています。

私個人としてはシングルコイルとの相性がバツグンで、音が太くなるのがとてもいいですね。

よくBOSSのブルースドライバーと比較されますが、ブルースドライバーの方がよく歪むし、メインになれるエフェクターですが、このチューブスクリーマーはやはりブースターとしての方が輝くのかなと思います。

TS系はたくさんのメーカーから出ていてそれぞれ味付けが違います。

中にはメインの歪みとしても優秀なエフェクターもありますので、試奏してみるといいですよ!

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ほしのうみ
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次はディストーションです!

定番で人気のペダルを紹介していきます!

BOSS DS-2 ターボディストーション

BOSSのターボディストーションは2つのモードを搭載したディストーションです。

激しいサウンドを出せるエフェクターですが、回路はノイズが少ない設計になっています。

ターボモードのⅠは定番のディストーションというサウンドでバッキングで使っても扱いやすいサウンドです。

ターボモードのⅡは中音域がブーストされ粘り気のあるサウンドになります。

ギターソロ向けに作られたモードだと感じました。

用途が多くとても使いやすいので、ハードロックやポップスなどにも使える万能なエフェクターです。

BOSS MT-2/MT-2W メタルゾーン

BOSSの激歪みエフェクター「メタルゾーン」はメタルに適したギターやギターアンプがなくてもメタルな歪みを出せてしまうエフェクターです。

この手のハイゲインなディストーションは今でこそいろんなメーカーからラインナップされていますが、このメタルゾーンが発売されたのは1991年。

当時はジャズコーラスにテレキャスターを繋いでいたとしてもメタルな歪みが作れるということや、メタルが流行していたこともあり当時のギタリストには衝撃だったと聞いています。

実際に現在も販売されていて、さらには自社のモディファイ(改造)品である「技クラフト」MT-2Wも販売となりました。

MT-2Wは他の技クラフトと同様に高級パーツの使用し、カスタムモードを搭載しています。

カスタムモードは輪郭の潰れない歪み、レンジの広い音域などよりラウドなサウンドに対応できるエフェクターだと言えますね!

BOSS MT-2 メタルゾーン エフェクター
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PROCO RAT2

世界的なギタリスト、ジェフ・ベック氏が使用したことで人気を博し、現在でもファンが絶えないディストーションペダルです。

”RAT(ラット)”という名前のごとく、見た目がネズミのように見えるんですね!

音はとにかく太く、そしてバンドサウンドに埋もれない音抜けのよい音です。

ゲインを上げていくとファズのように音が潰れていく感じも独特でしょうか。

また、真ん中のツマミ「FILTER」は右に回していくと高音がどんどん削られていくというちょっと変わったツマミです。

通常の「TONE」とは逆の動きになるので少し注意ですね!

太いサウンドのギターソロや雰囲気を作るバッキングならばRATがピッタリです!

少し前のモデルはアダプターのジャックが特殊で一般的なものを使うときは変換プラグを買わないといけなかったのですが、最近のマイナーチェンジで市販のアダプターのプラグが差し込めるようになったので、使いやすくなったのもナイスです!

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ほしのうみ
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最後はファズです!

癖はあるけど、好きになると抜け出せない魅力があるエフェクターですよ!

Electro Harmonix Big Muff

ファズといえばコレというほど定番で、なおかつファンが多いのが 「Electro Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス)の「Big Muff(ビッグマフ)」 です。

凶悪といえるほどの轟音からファズらしいギターリフやソロを鳴らすことができるので、初めてファズを購入するさいにオススメです!

これがファズだということを知ることができる入門機としては最適ですね。

ただし、筐体が大きいので持ち運ぶのがちょっと大変です。

普通のコンパクトエフェクターサイズも多数ラインナップされていますが、音に違いがあるので、そこはぜひ試しに弾いて納得するものを手に入れていただきたいですね。

ちなみにマフ系と呼ばれるファズサウンドは確立され多くのメーカーからラインナップされているため、気にいったものがあればオリジナルではなくても良いかもしれません。

でも、実際にはオリジナルのサウンドを知っていただきたいなと思います!

JIM DUNLOP FUZZFACE NINI

Big Muffに並ぶファズのもう一つの定番、それが「JIM DUNLOP(ジムダンロップ)」の「FUZZFACE(ファズフェイス)」です。

このモデルは従来の筐体の大きさを半分ほどにしたFUZZFACE MINIというものですが、音はとても良いのでご安心を!

伝説的なギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのサウンドといえばファズフェイスという感じです。

ジューシーな音が特徴で、ボリュームは絞るとクリーンになるほど可変の幅が広いです。

ですが、ファズフェイスを使う人は全てのツマミをマックスにするいわゆるフル10にして使うのが多いようですね!

このMINIシリーズには「FFM 1」「FFM 2」「FFM 3」「FFM 6」の4種があり、シリコントランジスタを再現した「FFM1」、ゲルマニウムファズの「FFM2」、ジミ・ヘンドリックスの音を再現した「FFM3」、ジミ・ヘンドリックスのバンド時代のサウンドを再現した「FFM6」という具合です。

ファズフェイスもフェイス系というカテゴリーが確立されているほど他のメーカーからもサウンドを狙ったモデルがラインナップされているので、色々試してみても面白いですね!

最後に

いかがだったでしょうか?

長くなってしまいましたが、歪みのエフェクターがどんなものか少しはお解り頂けたなら幸いです!

というのも歪みエフェクターというのはとても奥が深く自分の好みのものを見つけるのは時間がとてもかかりますし、私のようにエフェクターにハマるとあれもこれも良いという沼にハマってしまうことも事実です。(笑)

いくつも買わなくて大丈夫ですが、自分が好きなアーティストや音楽にはどんな歪みが良いか的を絞っておくといいですね!

そしてできれば楽器屋さんで試奏をしたり、近くにエフェクターを持っている人がいたら弾かせてもらうことで音の違いを認識することが大事かと思います!

ぜひ、歪みのエフェクターを手に取ってみてください!

皆様の素敵なギターライフを願っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^♪

この記事を書いたのはこの人
ほしのうみ

弾き語り、バンド活動を10年以上経験している音楽大好き人間。
過去には楽器屋さんで働いていたこともあります。
私の経験を皆様の役に立てていただけるようなブログを目指しています!

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