ギターを買って皆さんはどのようにギターを普段は保管をしているでしょうか?
壁に立てかけていたり、部屋の空きスペースに寝かせておいたりしていないでしょうか?
ギターにとって一番いい保管方法というのはギタリストの一つの悩みとなっています。
これは多くのギターを所持している人になればこの悩みは大きくなっていきます。
これらの悩みはギターのとって一番いい保管方法は必ずしもこれというのがないことが原因だと言えます。
しかし、間違いなく避けた方がいい保管はあります。
これらの上でどのように保管したらいいか一緒に考えていきましょう!
この記事はこれからギターの購入を検討している人にもオススメです。
ぜひ読んでギターを大切にしてあげてくださいね!
間違った保管方法
まずは避けた方がいい間違った保管について解説していきます!
・壁に立てかける
・床に寝かせておく
これらは避けるべき保管です。
壁に立てかけることは一見ギターにとって悪くないと感じるかもしれません。
しかし、何かの拍子にひっかけて倒してしまう恐れがあります。
また、日本は地震が多いので、万が一にギターが倒れてしまうこともあり得るかもしれません。
ギターが倒れてしまうと傷がつく恐れがあるばかりか、最悪ネックが折れてしまうことも考えられます。
また、倒さないにしてもネックへの負担がかかるためネックが必要以上に反りやすくなります。
形状や構造からも見ていきましょう。
ギターにはストラップピンが中央についているため、そもそも不安定です。
さらにはフライングVなどを含む変形ギターは非常に不安定であるため、壁に立てかけることは避けるべきです。
次に床に寝かせておくというパターンです。
これは先ほどお伝えした変形ギターをお持ちの人に多いかもしれません。
床に置くと転倒の恐れはありませんが、誤って踏んでしまうことが考えられます。
踏む場所が悪いとネックが折れたり、自分もケガをする恐れがあります。
これは避けるべき保管です。
これらのほかにも、ギターの所持数が1~2本で両方とも頻繁に(毎日最低どちらかには触る)弾く場合はわざわざケースにしまうこともないでしょう。
ケースもソフトケースである場合、運搬には向きますが保管という観点から見た場合ここで紹介した避けた方がいいパターンに当てはまってしまうので注意してください。
それに毎日弾くのであれば、ケースにいちいちしまってしまうと練習する意欲が下がってしまうので、運搬以外はケースに入れなくてもいいでしょう。
普段の保管はギタースタンドがオススメ
先ほども解説したように、ギターの所持数がそんなに多くない場合はギタースタンドに置いておくことをオススメします。
所持数が少ないということは普段からそれらのギターを弾く機会があると言えます。
長期間全く弾かないギターはないと思うので、すぐ手に取れるギタースタンドに置いておきましょう!
ギタースタンドに置いておくとすぐに手にとれるため練習することが億劫になりにくいです。
それにお気に入りのギターを眺めることができるのはすごくテンションがあがりますね。
ギタースタンドに置くときの注意点としては、ギターの塗装に注意してください。
ギターの塗装には主にウレタン塗装とラッカー塗装があります。
ウレタン塗装はあまり気にしなくても大丈夫ですが、注意すべきはラッカー塗装です。
ラッカー塗装は主にギブソンのギター、ヴィンテージのギター、国産の高級ギターに採用されていますが、このラッカー塗装はゴムなどの成分に長い時間触れてしまうと塗装が溶けてしまうのです。
こんな時はギターに触れる部分にクロスや布切れを当てて保護したり、専用のグッズである「スタンドブラ」というもので保護することができます。
これはギタースタンドのネックやボディ受けする部分にかぶせることで、ラッカー塗装のギターをスタンドの素材から守ることができます。
長期間弾かないギターはギターケースがオススメ
所持数が多いかたの悩みだと思いますが、5から10本以上持っていると長期間弾かないギターが出てくるのではないでしょうか?
ギターをコレクションしているような人であればなおさらこの悩みがつきません。
こんな場合はギターケースにしまっておくことをオススメします。
もちろん普段から良く弾くギターは先ほど説明したギタースタンドで問題ありません。
ここでいう長期間というのは千差万別なのですが、私の感覚では半年以上弾かないのであればケースにしまった方がいいでしょう。
丈夫なギグバッグでももちろん良いですが、オススメはハードケースです。
ハードケースはとにかく丈夫なので、有事の際でもギターを傷つけにくいです。
ここでハードケースに保管するときの注意点がいくつかあります。
一つ目はギターの弦は緩めておくこと。
長期間弾かない場合はネックに負担をかけないように弦を緩めにしておくといいでしょう。
数年にわたりギターを弾かないという場合は弦を外しても構わないでしょう。
次に湿気が多い季節には乾燥剤をケースの中に入れてあげましょう。
楽器屋さんに行くと楽器専用の乾燥剤が売っています。
香りつきのものもあり、ケースの中がいい匂いになります。
最後にフレットガードをつけることです。
フレットガードとは弦と指版の間に挟む板状のものです。
ハードケースのフタを締めると、弦が押さえつけられてフレットが減ってしまうことがあります。
フレットが極端に減ってしまうと演奏性の低下や音の詰まりなどの要因になります。
また、フレットが減りが激しい場合、フレットの交換となってしまい、かなりの高額な費用を出費することになります。
ケースの保管時に使用するアイテムは後ほど紹介します。
ギタースタンドの種類
ギタースタンドの種類は目的などに応じて様々なものがあります。
立てかけタイプ
ギタースタンドにおいて最もポピュラーなタイプです。
フライングVといったVシェイプのギター以外にはほとんど対応できます。
ボディのみで支えるコンパクトなタイプとネックとボディの両方を支えるタイプがありますが、
家で使用するならば後者をオススメします。
ネックとボディで支えることで転倒の恐れがとても減ります。
コンパクトタイプは軽く、持つ運びが便利であるため、出先で仮置きする場合に使用しましょう。
吊り下げタイプ
立てかけタイプに似ていますが、こちらはネックをかけてギターを吊るすように置けます。
ギターにとって吊るすことがネックにとって一番いいとされてます。
ギターの重量が自然にネックにかかるので反りにくいと言われています。
弧の吊り下げタイプでは有名であり、オススメなブランドはHERCULES(ハーキュレス)です。
自重でネックの部分にロックがかかり、転倒防止になります。
これならVシェイプのギターも安心して保管できます。
このメーカーには複数本おけるものもあるのでギターを複数持っている人にはオススメです。
※このタイプのスタンドはラッカー塗装に対応していないので、クロス等を使用して保護しましょう。
複数立てかけタイプ
先ほどの吊り下げタイプでも複数置けるものを紹介しましたが、並べて置いておけるものを紹介します。
このタイプもギターを横にして置くのでネックへの負担が少ないです。
ギターを5本以上持っている人にはかなりオススメなので、ぜひ検討してみてください!
※このタイプのスタンドはラッカー塗装に対応していないので、クロス等を使用して保護しましょう。
壁掛けタイプ
このタイプはギターハンガーとも言います。
壁に固定してギターを吊り下げます。
壁を利用するので賃貸の部屋や壁の強度が弱い場合などではDIYなどで工夫する必要がありますが、場所は一番とりません。
きれいにディスプレイするとインテリアにもなりますが、地震での揺れでギターが傷つく場合があるのでこの辺りは見極めが必要です。
しかし、お気に入りのギターをいつでも眺めることができる生活はとても素晴らしいと思います!
オススメはやはりここでもHERCULESです。
自重によってロックがかかるので、落下の恐れがありません。
※このタイプのスタンドはラッカー塗装に対応していないので、クロス等を使用して保護しましょう。
ラッカー塗装のギターには「スタンドブラ」で対策しましょう!
このスタンドブラが使えない形状をしているギタースタンド(HERCULESはスタンドブラがほぼつられません)にはギタークロスなどの布を巻くと対応できます。
この布は実は包帯がいいんです!
ネックを受ける部分にいい感じに巻け、見た目もすっきりします。
ぜひお試しあれ!
ケースにしまう場合
複数のギターを持っているなどで長期間弾かないギターがある場合はギターケースに入れておくとよいでしょう。
一番のオススメはハードケースですが、セミハードケースやギグバッグのように緩衝材が多いギターケースであれば傷や破損の恐れは少ないでしょう。
ギターケースは高級なギターであれば最初からハードケースが付いてきますが、10万円台のギターだとハードケースはついてこない場合が多いです。
アコースティックギターであれば10万円台でもハードケースを付いてくる場合があります。
国産のエレキギターであれば、割と頑丈なギグバッグが付いてくるパターンが多いです。
しかし、10万円未満の多くは薄いギターケースがほとんどだと思います。
できればこれらのケースは運搬の観点から見てもギグバッグを準備するといいです。
ケースについては別の機会で詳しくお話しできたらと思います。
ここでは保管の観点からオススメなハードケースと保管時のグッズを紹介します。
保管するのであれば、一般的に売っているハードケースで問題はありません。
価格は1万円程度から購入が可能です。
レスポールなどのギブソン系のギターにあったハードケースや、ストラトキャスター、テレキャスターといったフェンダー系のギターにあったハードケースがありますので、自分のギターに合わせて購入するといいでしょう。
ギブソンやフェンダー純正のハードケースも売っています。
値段も高くなるのですが、所有している満足度はとても高いです。
また、ハードケースはその頑丈さから大事なギターを守ってくれるので、車を持っている方であれば普段の運搬にもオススメです。
ちなみに電車や歩きが基本の方はセミハードケースやギグバッグといった背負えるタイプの方が軽くて移動しやすいので、そちらがオススメです。
私はハードケースを持って一時間くらい歩いたことがありましたが、けっこう辛かったです(笑)
次はハードケースにしまうときにオススメのグッズです。
まずは乾燥剤です。
日本は湿気が多い国なので、ハードケースの中の湿度はこもりがちになります。
楽器を保管するときの乾燥剤がありますので、そちらを入れてあげましょう。
次に「フレットガード」です。
上記でもお伝えした通り、ハードケースにしまうとフタで押さえつけられた弦がフレットをすり減らす要因になる場合があります。
こんなのときにフレットガードを挟んでおけば不要なトラブルや出費を抑えることができます。
普段の運搬でも活躍するので、持っておくととても便利です!
これらのグッズで大切なギターを守ってあげてくださいね!
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は保管方法を考えるというテーマを基にオススメのギタースタンドとケース保管についてご紹介してみました。
ちなみに私は現在5本ギターを持っていますが、壁掛けタイプに2本、複数立てタイプに3本置いています。
大きな地震を2度ほど経験していますが、これでギターにトラブルは起きておりません。
これは家の地盤の関係とかもあるかもしれませんが、それでも適切であったのではと思っています。
みなさんもせっかく手に入れたギターを大切にして末永く付き合っていただきたく思います!
皆様の素晴らしいギターライフを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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